2021/02/17 00:07

いつもご利用ありがとうございます。
本日は、コーヒー豆の入れ替わりのご案内です。

世界的なコロナウイルスの猛威により、コーヒー業界にも影響が出ております。
例年であればこの時期は、ニュークロップと言われる収穫から新しい生豆に切り替わり、フレッシュな風味をお楽しみいただけるとても良い時期なのですが、銘柄によっては現状で手に入る良いものを選択せざるを得ない生産国もございます。また価格の高騰なども悩ましい限りです。
しかし、このような状況下でもお客様に変わらず「今日のコーヒーもおいしいな~」と、安らぎの時間をお手伝いする事を我々ロースターは誇りにしています。そして、素晴らしいコーヒー豆を確保し提供してくださる仕入先のトレーダーさんにも感謝を忘れてはいけません。

久しぶりの投稿ですので、少し余談が長くなり申し訳ございません。

それではこの春に向けたコーヒー豆の入れ替わりを、まとめてご報告させていただきます。

★グアテマラ産 アンティグア
アンティグア地域はグアテマラでもトップクラスのコーヒー豆の生産地です。コーヒー豆を育てるための地形に恵まれグアテマラのコーヒーファンにおなじみの地域です。最近までの取り扱いは、この地域のブルボン種の中でも特に甘みの強いイエローブルボンのみが集められたブルボン100%でした。
今回のコーヒー豆は、同じくアンティグア産ですが、ブルボン種をベースにカツーラ種などがブレンドされた銘柄に変わりました。風味が豊かで華やかさが印象的なコーヒー豆です。
春の清々しさにピッタリのコーヒー豆です。

エチオピア産 イルガチェフェ
エチオピアのイルガチェフェはとても人気のある銘柄で市場では品質の良いものからあっという間に無くなっていきます。当店でも年に何回か同じ銘柄でも生産地区が変わります。
生産地区が変わると、地形や天候が風味に影響を与えるので似た風味でも甘みの強さやジューシーさに若干の差が出ます。
今回の豆は、甘みがとてもフルーティーでイルガチェフェならではの華やかさが印象的です。
エチオピアの豆をふんだんに使った当店オリジナルのモカブレンド「調布ホワイト」も、これに合わせて配合を見直しています。
芳醇なモカの風味をお楽しみください。

インドネシア産 マンデリン
マンデリンはインドネシアのスマトラ島で収穫された豆を伝統の方法で精製された豆にのみ使われる総称です。インドネシアは雨が多く乾燥には向かない気候ですが、この問題を克服したスマトラ式と言われる伝統の精製方法は、この方法でなければ生まれない特異な風味を持ち品質良い豆は昔から高値で取引される高級品です。
しかし、このところ状態の良いニュークロップが市場に無く、現状で手に入れられる良い豆を選びました。
その豆は、従来の豆よりも生産者とその地域の組合の熱意と技術の高さが感じられる銘柄を仕入れました。香りや風味に力強さがありながら、上品で落ち着いた深煎りの余韻に癒されます。


コーヒー豆の入れ替わりは、私も心機一転という気持ちになります。
寒い冬が終わり、春を迎える皆様のコーヒータイムに私どものコーヒー豆はいかがでしょうか。